アポヤンド奏法とアルアイレ奏法・ギターを弾く右手について

音楽
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皆さん、ごきげんいかがですか。
楽しくギターの練習していますか。
ピラマも時間があればギターを弾ておりますよ。

今回のお話はギターの右手の使い方について
ご案内します。
皆さんもすでにギターの教則本などを参考に練習したり
勉強したりしているとおもいます。

右手の弦の弾き方にアポヤンド奏法とアルアイレ奏法の二つの
奏法が出てきますが、なんかよくわからないとか
そんなの必要なのって思っている人もいるはずです。

でも、アポヤンド奏法もアルアイレ奏法も弦を弾く指使いの
ことで、ギターを綺麗に発音させるための大事な技巧です。

1.アポヤンド奏法とアルアイレ奏法の意味

1-1・アポヤンド奏法は弾いた指を上の弦で止める奏法。
スペイン語のapoyandoの意味で寄りかかるを意味しています。

1-2・アルアイレ奏法は弾いた指が他の弦に触れずに空中で止まる奏法。
スペイン語のal-aireの意味で空にとか空中でとかを意味しています。

2.アポヤンド奏法とアルアイレ奏法の違いは?

2-1.アポヤンド奏法とアルアイレ奏法の比較

アポヤンド奏法の特徴
〇豊かな力強い音色が得られる
〇柔らかく豊富な音色が出せる
〇音量の増減が容易で表情が自在
〇すばやく弾ても手が安定している
〇ひとつひとつの音がそろいやすい
〇必ず或る弦の音が止まる
【必要でない音を消音する】

 

アルアイレ奏法の特徴
〇細く軽い音で音量が少ない
〇音色の変化が出しにくい
〇音量の増減と表情がつけにくい
〇すばやく弾くと初心者は手が安定しない
〇全ての弦を鳴らしておける
【アルペジオを弾くのに適している】

 

3.アポヤンド奏法とアルアイレ奏法の使い分けは?

3-1.アポヤンド奏法は主にメロディーラインを強調するために使います。

伴奏の和音やアルペジオやベース音にメロディーが埋もれてしまうのを
アポヤンド奏法で解決すると考えます。

譜例:写真はフェルナンド・ソルのエチュードOp35-4からのものです。

拍子の棒が上向きはメロディーラインを表す

 拍子の棒が上向きはメロディーラインを表す

普通は拍子(オタマジャクシ)の棒が上向きがメロディーラインになります。
一拍目のm中指で弾くソ(G)ー2拍目の裏からp親指で弾くレ(D)
ーi人差し指で弾くソ(G)-m中指で弾くシ(B)がメロディーです。
1小節目の1拍裏の低音G-B、2小節目の1拍裏の低音B-Dが伴奏になります。

でも、たまに記譜の関係で3小節目のようにメロディーなのに棒が
下向きになっていることもあります。
GーF#ーEーDーCーB(ソーファ#ーミーレードーシ)

3小節目はメロディーラインでも棒は下向き

3小節目はメロディーラインでも棒は下向き

3-2.アルアイレ奏法はメロディーライン以外の伴奏部分やアルペジオ【分散和音】で
使われます。

3-3.作品の構成上でアポヤンド奏法とアルアイレ奏法を使い分けることがある。
本来ならアポヤンドするのにしない場合もあるということです。

メロディーラインを無理にアポヤンドした場合に伴奏部分の大事な和声部分を消し
てしまったり、鳴らしておくメロディーを消音してしまうなどです。

【譜例】下の写真はソルのエチュードOp.60-16の一部ですが
一小節目~三小節目のメロディーと手書きした部分はアポヤンドしません。
二分音符の3度和音が矢印のように動くからです。

アポヤンドしないメロディーライン

 アポヤンドしないメロディーライン

3-4.アポヤンドしない派の有名なギタリストもいます。
マヌエル・バルエコやデビッド・ラッセルなど
ピラマも大好きな大ギタリストです。

バルエコ派のギター奏者はアポヤンド重視派ではないみたいです。
しかし、バルエコだってラッセルだって初心者の頃はアポヤンド奏法を
死ぬくらい練習したと思います。

最終的にはアポヤンド奏法でもアルアイレ奏法でも美しいギターの音色を
探究すべく努力するのが基本になっていることです。
ですから、初心者はアポヤンド奏法をマスターしましょう。

ちなみに、アポヤンド奏法をバリバリ活用しているギタリストでは
アンドレス・セゴビア(故人)やジュリアン・ブリームなどたくさん
おりますが、セゴビアトーンと呼ばれる美しい音色は
アポヤンド奏法じゃないと出せないとピラマは思います。

よろしければYouTube動画で【セゴビア名演奏】などを
検索して観てみて下さい。

4.ギター初心者はアポヤンド奏法をマスターしよう・開放弦トレーニング

4-1.アポヤンド奏法が初心者に大事な理由は?

交互弾弦はギターを弾くうえで大事な基本となります。
粒のそろった美しい音色を奏でるには指先の鍛錬が必要です。

要するにp-i-m-aの親指ー人差し指ー中指ー薬指に交互性を
持たせてメカニカルに弾弦出来るように目指します。

それから爪だけで弾弦するのではなく指頭の肉と爪をからめるように
弦を弾くのが大事だとピラマは考えます。

最初は爪だけでのアポヤンドになってしまうと思いますが
指先の肉と爪を絡めて使う感覚をつかみ取るのが大事です。

4-2.交互弾弦は字のごとく交互に指を使い分けることです。

歩いている時には左右の足が交互に動いて左右の腕も交互に動いている
はずです。交互に動くリズムも自在なはずです。

ギターの場合の右手の指先も全く同じで交互に動かしてスピードや
リズムも自在でなければいけません。

人差し指で連続したり中指で連続するなどの弾弦は一本箸でご飯を食べている
ような不自然な
指使いです。i-i m-m a-aなどの連続弾弦のこと。

4-3.開放弦でのアポヤンド奏法のトレーニング
左手はお休みでとても退屈なトレーニングですが交互弾弦を
身に着けるのと右手のフォームを正しい形にするためにはかなり
大切なトレーニングだとピラマは思います。
早く好きな曲を弾きたいよって、思いますが我慢です。

右指の手先が左右の足になった感じをイメージしてトレーニング
ギターの⑥~①の開放弦を使って練習しよう。

開放弦ーアポヤンド奏法ー練習

開放弦ーアポヤンド奏法ー練習

まずは人差し指【i】と中指【m】をゆっくりと歩く感じで①開放弦を
アポヤンド奏法で交互弾弦します。
(この時、アポヤンドした指は②弦に寄り掛かって止まります)

②開放弦も同じようにi、mの指の交互を守りアポヤンドで弾きます。
(この時のアポヤンドした指は③弦に寄り掛かって止まります)

③開放弦も同じようにi、mの指の交互を守りアポヤンドで弾きます。
(この時の指は④弦に寄り掛かって止まります)

このような感じで④弦~⑥弦まで進んだら
⑤弦~①弦までアポヤンド奏法で戻って行きます。

注意点⑥弦をアポヤンドするとき6弦ギターの場合は上の弦が無いので
    imaの各指が寄りかかている感じをつかんで下さい。

次にこれらの指の交互の動きを指をm、iに入れ替えたり薬指のaを入れて
m、aとかa、mとかi、aとかに入れ替えてトレーニングしてゆきます。

全て開放弦で行うのですが、初心者にはかなりしんどい練習だとピラマは
考えますがゆっくり確実に美しい音色が出るまでがんばりましょう。

メトロノームを使って自分がついていける速度で全てフォービートの
ワン・ツー・スリー・フォーを声を出しながらやるといいですよ。

慣れてきたらスピードを上げてもきれいな音で弾けるまでチャレンジしよう。
それから、ワルツやタンゴ、8ビートや16ビートに変えて色んなリズムに
合わせてみよう。

また、ギターのブリッジよりで弾くと弦のテンションが強く、音が硬くなったり
サウンドホール寄りだとソフトな感じになったりしますのでためして
見てください。

4-4.正しい姿勢での練習が基本です。

クラシックギターギターを構えた時の正しい姿勢

クラシックギタリストの正しい姿勢

譜面台、足台、椅子掛けで練習しましょう。それから目の前に姿見やモニターを
置いて全体的な姿勢や右手の動きをチェックできれば申し分ありません。

 

ピラマの場合の基礎練習は姿見の前で行います。
技巧的に難しいとすぐに変顔になるのでポーカーフェースの
特訓も兼ねていますよ。(笑)

5.i、m、aのアポヤンドに慣れたらp親指のアポヤンド奏法をマスター

親指のpはスペイン語のpulgarの略 英語だとthumbサムのT

親指のpはスペイン語のpulgarの略 英語だとthumbサムのT

5-1.親指pのアポヤンド奏法はi人差し指、m中指、a薬指と動きがちがいます。

imaは下から持ち上げて弦を弾く感じですが親指pは上から自然に振り下ろして
下の弦に止まるアポヤンド奏法になります。

この親指pは連続弾弦し放題なのが最大の特徴です。(当たり前ですが)

5-2.親指でのアポヤンド奏法のやり方と注意点
・imaの各指を③弦ー②弦ー①弦に触れる形でセットしてしまう

・親指の左側面で弦を弾き爪の先は使わない。親指の爪で弦を弾く
癖がついてしまうと親指がコントロール出来ない癖がつき
手のひら側に入り込んでしまいます。

・親指の左側の肉で弦を弾く感じです。親指の左側の爪は引っ掛かりやすく
なるので削り落として調整が必要です。

・親指pの練習方法は⑥弦~④弦の開放弦を使って
⑥弦開放弦を親指pでワン・ツー・スリー・フォーとフォービートで
弾きますが⑤弦に上から振り下ろすような自然な感じで止まります。

親指pは上から振り下ろすように弾弦

⑤弦~④弦までやったら④弦から⑥弦に戻って行きます。
慣れてきたら③弦~①弦も同じようにトレーニングしてみよう。
この時もメトロノームを使ってゆっくりした速度で始めて段々と
スピードを上げてみよう。

6.なぜアポヤンド奏法のマスターが必要なのか・まとめ

6-1.現代ギターの父、フランシスコ・タルレガの出現【Tarrega:最近ではタレガ】
19世紀の初頭にはそれまで隆盛を極めたギター音楽が衰退の危機にさらされましたが
スペインのギタリスト兼作曲・編曲をこなしたフランシスコ・タルレガが一からのギター奏法の
大改革を行い右手の弦の弾き方や左手の運指法など白紙の状態から改革を行いギターを
他のバイオリンやピアノなんかにも負けない演奏楽器に成長させました。

タルレガはかの有名な“アルハンブラの思い出”や“アラビア奇想曲”、バッハのギター編曲やアルベニスの
スペイン組曲のギター編曲なども手がけました。

当然右指のアポヤンド奏法とアルアイレ奏法も現代ギターの特徴である発音や音色に
多種多様な表現力をつけるための技法として確立したわけです。

右手の指頭の肉と爪をからめるように弾弦し弦のテンションを指先に感じ取ることが
とても大事だからです。爪だけで弦を弾いた場合は音自体に艶がなく乾いた感じですが
指頭の肉と爪をからめて使うと美しい音色をだせます。

これはアルアイレ奏法でも指頭の肉と爪で弦を弾くということです。

アポヤンド奏法をマスターするのがアルアイレ奏法でも美しい音色を発音するための
近道となります。

6-2.弦の弾き方は指の規則正しい交互的な動きがとてもだいじです。
人が普通に歩くのと同じで足は交互に動くのですから肉体的な構造や
自然な動きに適しているからです。
交互弾弦で自然な指の動きを身につける。

6-3.とにかく、アポヤンド奏法を徹底的にトレーニングし、マスターするのが
ギター演奏の基礎になりますが、最終目標はアポヤンド奏法でもアルアイレ奏法でも
ギターの美しい音色をだせるようになることです。

 

今回もお付き合いくださいましてありがとうございました。
次回はピラマがお勧めする音符や譜面のドレミを覚える利点を
テーマに書く予定です。
また、お会いしましょう。        ピラマでした

サイト記事作成者、ピラマにコメントください。

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